2023年4月25日、株式会社FIXER(本社: 東京都港区、代表取締役社長: 松岡清一、以下FIXER)はMicrosoftがクラウドサービスとして提供する Azure OpenAI Service を活用した、エンタープライズGPTプラットフォーム「GaiXer (ガイザー)」の提供開始を発表いたしました。

Azure OpenAI Service とは、米OpenAIが開発した「ChatGPT」「GPT-4」といった生成型AIモデル(※1)を簡単に利用できるクラウドサービスです。昨今、ChatGPTの登場により生成型AIは誰にでも利用可能になりつつありますが、エンタープライズにおける活用では、情報セキュリティやデータガバナンスに関する課題も指摘されています。こうした課題に対し、 Azure Open AI Service をベースに、エンタープライズ要件を満たすプラットフォームサービスとして開発しました。

これまでFIXERは、クラウドサービスとして提供されるAIの研究開発を行い、書籍出版等を通じて、その成果を公表してきました。今回提供を開始するGaiXerは、FIXERのエンタープライズクラウドシステムやAIエージェントサービスの開発経験を元にしたエンタープライズGPTプラットフォームです。ユーザーからの質問に対して、カスタマイズされた高品位な回答を生成するGaiXer Chat、定型的な事務作業を代行するGaiXer Assistant等のサービスを順次展開してまいります。

【GaiXerの想定活用事例】      
・行政ヘルプデスク: 自治体サイトやマニュアルなどを学習し、行政サービス窓口や観光案内を提供。マスコットなどに合わせて口調や性格を調整し、愛されるエージェントを設計します。      
・eコマース: 過去の売上データなどを学習し、ユーザーが最も求める商品にチャットで誘導。検索のストレスからユーザー様を開放し、商談や購入転換率の高いUX体験を実現します。      
・コンタクトセンターの一次対応: マニュアル・FAQ等を学習し、お客様の求める回答を提案。IVRに代わり一次対応をGaiXerが行うことで、オペレーション効率を改善します。      
・組織の業務効率化:  Microsoft 365 等の外部サービスと連携し、スケジュール調整や経費精算等の事務作業を支援。メール誤送信や添付ミスの指摘など、インシデントの防止機能を提供します。      
・従業員向けトレーニングツール: カタログ等の公開資料やマニュアルの社内資料を学習し、従業員にスキルアップの機会を提供します。

【GaiXerの特徴】      
・マニュアル等の学習データや過去の対話データを、お客様の管理領域に保存することで、企業の機密情報やユーザーのプライバシーを保護します。      
・独自ナレッジベースに基づき、ユーザーの質問を変換してAIにインプットし、高品位な回答を生成します。生成されたアウトプットについても確認を行い、不適切な回答を防ぎます。      
・エージェントに口調などのキャラクター、禁則事項などを設定することで、お客様のブランドに沿った回答を生成します。      
・FIXERが開発した音声データをテキスト化する技術を利用し、音声データを精度高くテキストデータに変換し、回答を音声で出力することができます。      
・LINE公式アカウントと連携し、LINE上で問い合わせを受け、回答することができます。      
・Microsoftが提供するクラウド翻訳サービスと連携し、多言語に対応することができます。      

GaiXerにつきましては、現在数社と実証的な取り組みの準備を進めており、個別の事例につきましては、今後公開予定です。こうした取り組みにご関心のある企業・自治体の方は、下記サービスサイトからぜひお問い合わせ下さい。近日中に、より幅広いお客様にご利用頂ける汎用サービスとして、ご提供を開始する予定です。続報をお待ち下さい。

サービスサイト: https://www.gaixer.com/

※Microsoft、Azure、Microsoft 365 は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。   
※1 生成型AIとは学習したデータを元に、テキストや画像、プログラムコード等を生成する人工知能アルゴリズムです。

■本件に関するお問い合わせ（報道機関向け）

株式会社FIXER 広報担当     
E-mail：prd@fixer.co.jp     
TEL：03-3455-7755     
FAX：03-3455-7500